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●治療のこと
  1. レントゲン撮影について
  2. フッ素の毒性について
  3. 治療後の痛みや違和感について
  4. 歯を削りすぎていませんか?
  5. 歯の漂白
  6. 一本の歯が出来るまで
  7. リコールシステム
  8. 自費治療
  9. 定期健診のすすめ
  10. 予約について

■ 治療のこと

 

1.レントゲン撮影について

歯 科治療における診断において、レントゲン撮影が必要不可欠でありよく行われます。しかしレントゲン撮影を行うことに対して、放射線被曝が気になる方もいらっしゃると 思います。 そこで当院におけるレントゲン撮影と被爆関係について説明いたします。

A 当院における撮影方法

当院では主に以上の撮影を行っています。

B 被爆による影響
被爆による影響は、早期に起こる影響(確定的影響)と、ガンや遺伝子病など後発生 のもの(確率的影響)の2 種類があります。
●撮影1 回当たりの被爆線量(単位mSv)

●早期に起こる影響について

●後発生に起こる影響について
これにたいしては実効線量が比較に用いられます。実は日常生活においても地球から 自然放射線被曝として約2.4mSv/年被爆しています。そしてデンタル、パノラマの値は、 数百分の一ですから自然被爆よりきわめて小さいものです。

以上のようにレントゲン撮影による被爆は影響の少ないものとして考えられますが、 当院では防護エプロンを着用し放射線防護をおこない、必要最低限の撮影を心がけてい ます。

 

2.フッ素の毒性について

--フッ素を安全にお使いいただくための基礎知識--

フッ素は、歯の質を強くし再石灰化をうながすことで虫歯予防の効果を発揮します。当院でも予防処置のひとつにフッ素塗布を取り入れており、患者さんの皆さんには高濃 度フッ素入り歯磨き剤の使用をおすすめしています。そのような当院の取り組みの結果、 虫歯の発生・進行などがかなり抑えられているのも事実です。子供の頃からのフッ素利 用によって、虫歯ゼロで永久歯に生え替わる事ができた方も多数いらっしゃいます。しかし、一方でフッ素の毒性について心配されている方も多いと思いますので、それにつ いて説明します。

フッ素は、飲み込んだ時に胃酸と化学的反応を起こすことによって毒性をもちますが、 結論からいうと、日常の使用量においては全身的に大きな問題を引き起こす可能性はと ても低いと考えられます。

一般的には、一回につき歯ブラシに約1cm の歯磨き剤をつけます。この量は成人の 場合約0.5g であり、子供はその約半分の0.25g となります。これを当医院でおすすめし ている高濃度フッ素入り歯磨き剤(大人用2000ppm、子供用1500 ppm )にあてはめて みると、2000 ppm の歯磨き剤には一回につき1mg 、1500 ppm の歯磨剤には一回につき 0.4mg のフッ素がが含まていることになります。

フッ素の害には急性中毒と慢性中毒があります。 一体どれくらいの量で体に害を及ぼす のか表に示しました。

それだけ大量に歯磨き剤を食べてしまう事は普通は考えられません。したがって、日 常においてフッ素中毒ははとんど問題にならないと言えます。しかし、たとえ問題のな いほどの量だからといってもフッ素を飲み込むのは良くありません。

当医院でもフッ素 を取り扱うときには、なるべく飲み込まないように細心の注意を払っております。また、 4 ~6 歳児は、上手にお口をゆすいだりうがいをしたり出来ないために、歯磨きの際あ やまって飲み込んでしまう事も考えられます。ご家庭においてはあまりたくさんの歯磨 き剤をつけないように注意することも大切です。

 

3.治療後の痛みや違和感について

 

4.歯を削りすぎていませんか?

歯は一度削ってしまうと元には戻りません。

削った部分が金属や樹脂などの人工物に置き換わるだけでいずれやり直しになります。 中高年の方はご経験あると思いますが、歯の治療のほとんどが以前に治療したところやり直しです。

歯の表面は常に脱灰(虫歯のはじまり)と再石灰化(虫歯の自然治癒)を繰り返しています。 歯の表面のエナメル質の範囲内の虫歯ならば治ることもあり、進行が止まることもあります。 虫歯の再石灰化をおこさせるためにはブラッシングとフッ素が有効です。

学校の検診では黒い部分があると虫歯と判定され治療勧告書をもらってがっかりすることもありますが、実際には削らないで済むことが多くあります。 われわれ歯医者は今まで歯を削りすぎていたかもしれません。

虫歯には削らないで済むもの、削らないといけないものがあることを知っておいてください。

 

5.歯の漂白

歯の漂白(ブリーチング)とは、歯を削ることなく、白く美しい歯を手に入れる方法のことです。

★ブリーチングの種類
ブリーチングは、主に歯科医院で行う、オフィスブリーチングと、患者さんが家に持ち帰って行う、ホームブリーチングに分けられます。

当院では、以下のようなメリットから、ホームブリーチングを実施しております。

★ホームブリーチングのメリット

  1. オフィスブリーチングに比べて、得られる白さがまったく違い、透明感があり、自然な白さになります。オフィスブリーチングは1回の治療でかなり白くなりますが、歯の表面だけで反応を起こしているので、ムラがあり、透明感に欠けることがあります。
  2. オフィスブリーチングは、特殊な機器を使って、レーザー等を照射するため、治療費が高額になりますが、ホームブリーチングは、ご自分で行って頂くため、オフィスに比べると安価です。(費用は約25,000 ~30,000 円程度です)
  3. ご自宅で行って頂きますので、夜、寝る前など、時間に余裕がある時に使用できます。

★ホームブリーチングを行う上での注意
ホームブリーチングで漂白できるのは、天然の歯の部分だけです。プラスチックの詰め物や、差し歯などの天然でない部分は漂白することが出来ません。(神経の治療をして、1本だけ色が変わってしまった前歯などは、その歯の中に漂白剤を入れて、その1本だけを白くする事も可能です。)ブリーチングに興味をもたれた方は、スタッフまでご相談下さい。


ホームブリーチング用のトレー
歯型に合わせて製作します

漂白に使用する10 %過酸化尿素

 

6.一本の歯が出来るまで

一本の歯を被せるまでには多くの行程があり、歯医者・衛生士・技工士がかかわっています。どの行程における誤差であっても歯を入れたときにぴったり合わなかったり、かみ合わせが高くなってしまい違和感の強いものが出来てしまいます。須貝歯科医院では他の歯科医院に比べて歯が入るまでに時間がかかるように感じられている患者さんが多いかと思います。精度の高いものを作るため手間がかかるわけですが今回は一本の歯が出来るまでの行程を紹介したいと思います。

歯型を採る前に歯と歯ぐきの間に細い糸を挿入します。これによって歯と歯ぐきの境目がはっきりします。多少の痛みがあり患者さんにはいやがられてしまいます。
型採りの材料には寒天系とシリコン系のものがありますが、材質が安定しているシリコン系を主に使用しています。最初に外枠の型を採ってからもう一度歯の部分の型を採るので2回型採りをします。
鮮明な模型を作ることが出来ました。ここまでがわれわれ歯科医院側の仕事でこの後は歯科技工士の仕事です。
削った歯がしみたり、表面がバイ菌で汚染されたりしないように、また歯の位置がズレないように咬みにくくならないように仮歯を入れます。
かみ合わせが高くならないようにかみ合わせ側の歯型も正確に作成し、顎の動きを再現する咬合器に装着します。
ワックスを使用して被せる歯の形を作り、かみ合わせにあわせて歯の表面の形を作っていきます。
ワックスで作った歯の鋳型を製作し高温で溶かした金属を流し込みます。
模型に戻し拡大鏡を見ながら細かい調整を行い最終研磨して仕上げます。
技工室から出来てきた冠です。口の中で細かい調整をしてから装着します。
 

7.リコールシステム

 今までに治療した歯がまた具合悪くなってイヤな思いをしたことがありませんか。 虫歯の原因や歯槽膿漏の原因は現在すべて解明されており、その予防法も確立されています。 しかしそれを提供できる歯科医院も少なく、そういった予防処置を受けている患者さんもきわめて少ないのが現状です。

 一般に健康診断や定期検診というと、検査だけで終わり病気になることを予防するものではありません。しかし歯科での定期健診は虫歯や歯槽膿漏にならないためにフッ素塗布やクリーニング(PMTC)をおこなうことで、病気を見つけるためのものではありません。 定期的に歯科医院でこのような予防処置を受けることをリコールシステムといいます。 患者さんごとに定期健診の期間は様々で、自分でそれを管理するのはとても難しいことです。

須貝歯科ではこのリコールシステムを導入し、ご希望の方に定期健診のお知らせのハガキを出しています。リコールシステムによって患者さんが新たな虫歯や歯槽膿漏を作らないようにお手伝いさせていただきたいと考えています。 現在多くの方が虫歯や歯槽膿漏などの問題がない状態で予防のために定期健診を受けています。

リコールシステムへのご登録をご希望の方はスタッフまでお尋ねください。

 

8.自費治療

保健診療と自費診療の違いについて
 歯科治療の中には保険で出来るものと出来ないものとがあります。 須貝歯科医院は保険診療施設として登録をおこなっていますので国が認める保険診療はすべて行うことが出来ます。 それでは保険診療とはどういうものなのでしょうか?

歯や歯ぐきは体の一部ですので体の一部に異常が起きてしまい痛みや、はれなどがでた場合にはその診査や治療にかかわるすべてのものが保険適用されます。 痛みやはれがおさまり、歯に詰め物や被せ物を入れたり歯のない部分に入れ歯を入れたりする、体に身につける物を入れる場合にも最低限の機能を回復するものに関しては保険が適用されます。しかし、より入れ心地の良いものや、見た目が良いもの、長持ちするものなどを入れる場合には贅沢な物として国は保険適用を認めていないのが現状です。 社会保険の財源が不足している我が国の状態では今後も保険適用される範囲は変わらないことと思われます。そのような発想なので歯並びを治す矯正治療や取り外しの入れ歯でないインプラント法はすべて保険外となってしまいます。 矯正治療やインプラントを除いて、身体につける物に関して保険が効く物効かない物があるということになります。 それでは身体につける物の中で保険が効く物と効かない物では何が違うのでしょう。

保険診療ではどの人に誰が行っても同一の価格が国で設定されています。 国が設定した最低限の物ですので専門的な立場から見てそれ程良いものでないのは事実です。 歯に付ける物や入れ歯を作るのは歯科技工士の仕事です。 それぞれの人に合わせて一つずつあつらえて作っていきますので、技術の高い歯科技工士の作る歯は適合も良く、噛み合わせの具合も良くできますが技工料金も高くなってしまい保険診療では賄えなくなってしまいます。 そのため保険診療の歯は大量生産でコストを抑えた歯科技工所で作られますので、須貝歯科医院でも今までより良い保険診療の歯を製作してくれる歯科技工所を探してきましたがやっとあるレベル以上の仕事をしてくれる歯科技工所を見つけ依頼しているのが現状です。

 各々のライフスタイルの中でこだわりのものは違うと思います。 健康を大切にしたい、心地の良い毎日を送りたい、人とは違った物を身につけたいなど上げればきりがありません。 そんな中でより質の良い歯を入れたいと思い、そのゆとりがあるのであれば保険外の歯を入れることをお薦めします。きっと心地よく話をしたり笑ったり食事ができることと思います。しかし保険診療でも最低限の機能は保証されていますのであまり無理をして入れる必要もありません。

須貝歯科ではなるべくわかりやすい説明を心掛け無理に自費診療を薦めることもしていません。 よく説明を聞き納得されてから治療法を決めていただきたいと思います。

 

9.定期健診のすすめ

 歯は一度虫歯になってしまうと元には戻りません。 虫歯の治療というのは削って人工的な物をつめるだけですので、決して元通りになったというわけではありません。 一度詰め物が入ってしまうとそれのやり直しをその後繰り返すことになってしまいます。また虫歯で歯が壊れてしまうと歯の位置が狂ってしまい、永久歯がうまく生え換わらないこともあります。そのため歯が出てきたときから虫歯にならないように予防していくことが重要です。 定期健診は学校の歯科検診のように虫歯があるかどうかを検査するためのものでなく、また虫歯の治療でもありません。定期健診は虫歯にならないように予防処置をしたり、歯並びが悪くならないようチェックするためのものです。 痛みをともなうこともありませんので、とかく痛いイメージばかりの歯医者ですが定期健診で子供さんを歯医者に慣らせておくことも重要です。 当医院で小さい頃から定期健診に通っているお子さんの12歳時の虫歯経験歯数は1本以下になっています。 すなわちほとんどのお子さんが虫歯になったことがないということです。4ヶ月に1回の定期健診で虫歯はかなり予防できます。

定期健診では次のようなことをおこないます。

歯ブラシ指導
 小学校1年生ぐらいまでは母親磨きが大切であると考えています。 しかしいつまでも母親が子供の歯ブラシをするというのではとても大変です。そこで少しでも早くお子さんがひとりで歯ブラシができるようになるための指導をおこないます。 写真のような歯垢の染め出し試験を行い、デンタルフロスを含めた歯ブラシ指導をおこないます。 お母さんには「歯ブラシ忘れないでね」という指示だけで済むような形を作っていきたいと考えています。お母さんがお家で子供さんに言うよりわれわれが繰り返し指導していくことの方が効果が上がるかもしれません。

虫歯の検査
 最も虫歯になりやすい場所は歯と歯の間です。この部分の虫歯を調べるにはデンタルフロスとレントゲンでの診査が必要です。 デンタルフロスで触ってみて歯の面がざらついていたり、写真のようにレントゲンで歯と歯の間に黒い部分ができていると虫歯が進行しているということです。 この段階では痛みもなく一般の方には虫歯であるかどうかはわかりにくいので、気付かないうちに虫歯が進み神経まで悪くなってしまうことがよくあります。 早い段階で適切な治療をしておくことが重要です。

トレー法によるフッ素塗布
 フッ素は歯の表面のエナメル質に取り込まれ、虫歯になりにくい強い歯を作っていきます。 家庭ではフッ素入り歯みがき粉を使う習慣をつけていただき、定期健診時には、写真のようにトレーにフッ素を盛って歯全体に染み込ませます。 この薬はイチゴやミントの味がするものを使用していますので子供達にも評判がよくいやがられることもあまりありません。 4ヶ月おきに行うと効果が上がります。

虫歯の進行止めの塗布
 虫歯の進行止めにはサホライド(フッ化ジアミン銀)という薬が有効です。 これは虫歯の部分を黒変させるというこで一般的に知られています。しかし虫歯でない部分を黒変させることはなく、歯の表面を虫歯にならないように強くします。 虫歯になりやすい場所は歯と歯の間ですので写真のようにデンタルフロスにサホライドをつけて歯と歯の間に塗りこんでいきます。

シーラント
 歯と歯の間の次に虫歯になりやすい場所は歯のかみ合わせる面にある溝の部分です。 出てきたばかりの奥歯の表面は溝が深く、虫歯になりやすい状態になっています。 成長するとともに歯の表面がすり減り、しだいに溝が浅くなって虫歯になる心配がなくなってきますが、それまで虫歯にならないように管理することが重要です。 そこで出てきたばかりの歯にはシーラントというフッ素含有の樹脂を流し込んでおきます。

歯並びの診査
 乳歯から永久歯に交換するとき、ささいなボタンのかけ違いで歯並びが悪くなってしまうことがあります。 その徴候を見つけることができれば簡単な矯正治療で済むことがあります。しかしそれを放置してしまうと後に全体的な矯正治療が必要になってしまい、多額の費用と長期の治療期間を必要とすることにもなります。 早期発見、早期治療が重要ということですが、重大な問題がある場合にはしかるべき矯正専門医にご紹介いたします。

スライド撮影
 子供達の口の中は大きく変化していきます。 乳歯の時期から永久歯の時期までどのように口の中が変化していくかを記録にとることは成長発育が正常にすすんでいるかどうかを観察するのに大いに役立ちます。 写真はある子供さんの3歳から12歳までの記録です。この記録はわれわれにとっても患者さんにとっても大きな財産になります。

定期健診をご希望の方には4カ月に1回このような ハガキをお出ししています。 ハガキが来たら電話で予約を取っていただきます。 予約の電話が無い場合、その後ハガキは行きません。

 

10.予約について

 須貝歯科医院での治療は担当医による予約制で行っています。 予約は治療を行う上でとても大切なことです。我々は1人1人の患者さんの病状に合わせて治療の計画を立て、その計画に必要な時間を開けて担当のスタッフがお待ちしています。 ですから予約の時間に遅れると、次の患者さんに迷惑がかかってしまったり、その日に行う予定だった治療が充分出来ずに次に持ち越しになり、結局治療日数が長引いてしまうことになります。 また、予約のお時間に来院出来ない時は無断でキャンセルをせず、お電話で構いませんので早めに連絡をお願いできればと思います。 早めに連絡を頂ければ次回の予約も早く取れ、それだけ早く治療も終了します。

無断キャンセルは我々の診療室の機能をストップさせることになりますので、無断キャンセルが度重なる場合には予約制ではない方法をお願いしています。 患者さんの都合の良い時間に来院していただき予約の患者さんの合間の空き時間に診るという形ですが、待ち時間も長くなり、治療期間も長くなってしまいます。 予約はお互いの約束ですので無断キャンセルで約束を破られてしまうとあまり良い気分がしないことも事実です。

 虫歯を削って型を取ってから来院されない患者さんもいらっしゃいますが、詰め物や冠をセットする迄の間隔が2ヶ月、3ヶ月と開いてしまうとその間に歯が移動してしまい詰め物があわなくなり、また型を取り直し、詰め物も作り直さなければいけなくなります。 合わなくなった詰め物は使用できなくなりますのでその分の負担もしていただかなければならず、時間と費用が余計にかかってしまいます。 予約をとってもそのままずっと来院せず、時間が経ち病状が悪化して病院に駆け込んでくる患者さんも意外に多いものです。 治療の途中で痛みが落ち着いたからといって治療を中断せず、最後まで治療を続けていただきたいと思います。

 お仕事や学校など毎日の生活で忙しい方も多く、とかく痛いイメージばかりの歯医者ですので、足が遠のきがちだと思います。 しかしこの様なことを御理解いただき、無理の無い時間帯に予約を取っていただき、予約のお時間には必ず来院して早めに治療が終了するようにしていただければと思います。


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